あー…。

いや、我らがチームのことじゃないんですけどね。
最近、というかもうずっとなんだけど、いろいろ物事を覚えてられなくなったんだよねー。
うん、しまったなぁって後悔することも、３秒後には忘れちゃうからね。
この、ツラの厚さの再生力よ。

話はかわるんですけどね。

今日、たまたまテレビを見ていて、それがサッカーの名門校の話で。
高校生なんですけどね。
センスと運動力があって、１年のときからレギュラーになれた子と
レギュラーになれなかった子のお話で。

レギュラーになれた子のほうのお話は
努力をしなくても結果を出せてたからついノボせちゃって、
アップもしないまま試合に出てボロボロになったことを。
「試合に出たくても出れない人がいるなかで、お前はみんなに失礼なことをしたんだぞ」と。
２週間、練習場に入るのを禁止されてたときに、当たり前のように入っていた場所に入れなかったこととが、なによりも自分に刺さったと。
で、そこから朝もいちばんに練習場に入って、誰よりも練習して、最後の試合には逆転の決勝ゴールを決めるまでに成長したっていう話。
いまは大学に進学して、やはり期待を持たれてる選手になっていると。

で、レギュラーになれなかった子の話。
やっぱり名門校って、その子がヘタなんじゃなく、レベルがすごく高いのよ。
「そんなレベルなら、ゴロゴロいる」。
で、試合に出れない自分は、試合に出る仲間たちのためになにができるか。
それを高校生で考えてるところが、ああ、スポーツをやってるっていいなってすごく思ったんだけどね。
で、スタンドから逆転の決勝ゴールを決めた、高校最後の試合を見てる。
「出れなかったことが悔しくて、でも勝ったことが嬉しくて、ごちゃごちゃな気持ちになりました」。
「でも最後には嬉しい気持ちのほうが上回って、サッカーをできたことが最高の時間だったんだなと思います」。
でもその子は、ほかの仲間たちが大学に進学してサッカーを続けるなか、高校を卒業してお母さんが勤めてる会社に就職するのよ。
その子のお母さんっていうのが、その子が幼い時に離婚して、昼も夜もなく働き続けて女手ひとつで自分たちを育てあげたと。
その姿を見ていたから就職を選んだのだけど、お母さんは「そういうふうに選ばせたんじゃないか？」と悩むわけ。

でね、そのときのお母さんのメールが大写しに。
『…うちゎ大学に行きたかったんじゃないかと…』

ん？

『…それゎ思ってたし、ガマンしてるのゎ、うちも…』

ん？お母さん？

そして大学でサッカーをするレギュラーの子と
ヘルメットの現場で働いて社会人サッカーに入った子の姿がエンドロールに。
どっちがどっちの人生がいいっていうんじゃなくて
ふたりの人生は違うけど、学んだことはそれぞれに大きかったんだなーっていうお話。

そんな感動物語だったんですけどね。

お、お母さん？