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いや、いまあらしさんが戦後70年に深く関わってるから思うことであって
それじゃなかったら、こんなに目が向かなかったかも。
というか(この接続詞は不適切なのかもしれないけど)、
ウチの実家においては、戦争の話はタブー視されているといっても過言ではないくらい
戦争の話は、とても「苦手」なモノなのです。

私が文章を書く仕事にあって、母は常々、「私が文章を書けたら、すごい(ドラマのある)本が書けるのに」と言っておりました。というか、言ってます笑。
でもね、小さい頃から、その話を聞いてきた。
まさに、いま別府の歴史についても学んでますが(別府のまちづくり、においての一環)
言葉を畏れずに言えば、“戦後の当事者”と“記録”には、大きな隔たりがある。
うちの父は、「戦争なんか(それを過ごした場所になんか)いっこもいい思い出がない」
と言い切ります。
忘れてしまいたいんです。でも忘れられないから、いつまでも苦しい。
それは“苦しい”“つらい”だけの思い出で、どこにも得るものはないんです。
そういうことが、戦争なんだと思います。

だからこそ、『語り継がれなかった』思いがあるのだとおもいます。

語れる人が、軽い(とても失礼な言い方ですが)のではないのも、重々承知です。
ただ、それには時間がかかる。
その時間が、個人個人に差があるということなのだと思います。

それこそこのあいだ、「別府のまちづくり」という議題で話があがり、
その参考にと母の姉(私からすればおばさん)に戦前、戦中、戦後の話を聞きました。
(現在、80才になります。でも、ぜんぜん80には見えない!)
おばさんは、「戦後の記憶がすっぽり抜けてるんだわー」と言いました。
いろんな思いがあって、夢があって、目指すところがあったのに、できなかった。
戦“後”に、ねじまげられた。
それを責められる人が、追求できる人が、どこにいるだろうか?

母は、自分でも言うように(それが母の“いいところ”と自負しているところがある^^;)
楽天家で、能動的で、楽しい思い出が(苦いも甘いも含め)たくさんあったようですが
それを母の望むような文章にするには、あまりにも近すぎる。
試しに家人に話してみたら、たった一言で終わりました。
しかも、びっくりするぐらい、すごく空っぽ。
「戦争なんか、ひとっつも、いいことがない」。

いつか、まとめるときがくるのだろうか。
とも思うけれど、おばさんの、父の、開けてしまいたくない地面までを掘り返すのではないかと、そして、そこまで私が背負うことができるのかと、暗澹たる思いが胸を塞ぐのです。

なんにも思わず、自分の老後を心配する時代のほうが幸せなんて、
それこそ、記憶を消したおばさんが、父が
祖母が、祖父が、望んでいる“戦後の将来”のような気がするのです。

なんて、平和ボケのたわごとかなー
なんて。

なんて。





















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プロフィール
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morrow
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女性
趣味:
いまはまだ、名前のつけられない感情に漂っています。
自己紹介:
2008年度大分県認定温泉マイスターです。そして2016年 温泉入浴指導員の資格を取得しました。同年、別府溝部学園短期大学 温泉コンシェルジュコースも修了。若い頃があった証なのですわー。
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