忍者ブログ
2022年が始まりました。令和4年ですって!!!
[2708]  [2707]  [2706]  [2705]  [2704]  [2703]  [2702]  [2701]  [2700]  [2699]  [2698
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

洗濯機を回しているあいだに、きっと忘れてしまう(そしてしようもない)ことを書いておきます。
長くなりますよ~。



いや、昨日ね、24時間でドラマはできるか?っていうネット配信の番組を観たんですよ。
夜9時から(1時頃に寝落ち、朝6時に目覚めて)延長となった翌22時まで。
うん、ほかにすることあるだろうっていうことは置いといて。
単純に、tnkkさんが一日中見れる、っていうだけの下心ですけど。

スタッフ総勢500名ともいわれる(当日SNSで集めたエキストラは500人!)大掛かりのもので、撮影の現場から移動、編集にいたるまで、それこそドラマの撮影現場をそのまま番組にしたもの。
これからはテレビからネット配信に移行するんじゃないかと言われていることにも興味があって、ネットで(テレビと同じように)番組を観るって、どういうことなんだろう?と思ったんですね。

で、感想から言いますと
「ドラマを作っている人は、ほんとうにドラマが好きなんだな」ということ。
だから、ネットで安易に(もちろん安易ではないけど!)アイデア勝負で短時間に、制作費も抑えて、たくさんの人の興味を引いて、面白おかしく時流に乗った番組を、それこそネットニュースのように量産することが、これからの主流になるのか?
ネット側からすれば「ネットなら、編集したものを即出しできて、すぐに見れる」ということを示したかったんだろうけど、結果として編集も音入れも間に合わなかった。
そのことが「ネットではできない」んじゃなくて、本来ドラマは(作品を作るということは)多くの技術屋がいままで手にしたことをあますことなく出し切って、それゆえ時間がかかって、だけど必ず「届けたい人に届ける」ことをゴールにする。
「いちばん大切にしたいことはなにか?」本来あるべき姿が、逆にネットという場所で現れたように思いました。

安くて、早くて、面白い。それがネットの良さだとするなら、それに抗いたい職人がいる。
求められているものが早さなら、早さすらクリアしてもなお『いい作品』をみせてやろうじゃねえか!
そのことを力強く感じさせてくれる現場を24時間、見ていたような気がします。

もちろん言いたいのは『テレビVSネット』という構図ではなくて
そこに「大切にしているものはあるか?」ということ。
マウントの取り合いではなく、大人として成熟された社会が育っていくことを望んでいるのです。
って、誰?

で、ドラマとしての話。
やっぱり俳優さんはすごいなということ。演技が上手いとかじゃなくて、どれだけ人生経験を『物語』に取り込んでいるか。
表現者っていう言葉があるけど、まさにそれだと思いました。
つねづね思っているのは、取り出して力を加えることのできない『人の気持ちを動かす』って、すごいことだと思うんですね。
ふいに涙がこぼれたり、ガハハと笑ったり。胸のなかに手を突っ込んで、ぐりぐりと感情をかき回す。それはやっぱり、物語のなかの『人』ができることなんです。

で、いちばん印象に残ったのは、ネット配信の目玉として掲げられていた『生放送ドラマ』。
細かく撮影していたパートを繋げて最後に物語を回収する、そのシーンが生放送。
いや、伏兵がいましたわ。俳優のszs(nosuke)氏。
suz氏はtnk氏の俳優仲間でもあり、プライベートでも親友で、自ら強く「志願して」参加したのだそう。
その意図はわかりづらかったけど笑(MCをするわけでもなくただ現場にいて、台本や上着を預かったり…画面に映れるマネージャー的な?癒し要員?)

最後の最後。
いちばん大事な楽屋のシーンで、「24時間ドラマ」を通して19年間の俳優人生を語る(とはいえ、これは脚本家が『田中圭』という『役』を通して語らせた俳優論。tnk氏そのものではない、ということを本人が言ってました)tnk氏の聞き役として登場するんですね。

suz氏は、ここにきて初めてドラマに『俳優』として参加するんですけど、まぁ号泣!
tnk氏の「セリフ」を聞いて、もうグズグズに泣いちゃうの!
え?これはドラマとしてのシーンなの?って思いかけるけど、いやいやいや!
嗚咽っていうぐらい、あうあう泣くの!笑(いや笑っちゃいけないんだけど、その泣き方が、大の大人の、男の人でしょう!って100人が100人つっこむぐらい、グズグズのボロボロ!)

もうね、ドラマの『物語』どころじゃない!
suz氏は24時間、それ以上に親友として見てきたtnk氏の「戦い方」に号泣しちゃうの。
たぶん現場にいて、その職人たちの本気や熱気、いろんな憤りも見てきたんでしょう。
だから俳優として参加できてない。

言えば、ようやく完成した1本のドラマとして見続けた人(私)が
suz氏の号泣によって興ざめしちゃう。えー、ドラマ、台無しじゃん!って。
こんなに大勢の人が苦労して作り上げた「ドラマ」を現実に引き戻して
tnk氏の、画面の前で一生懸命まっとうしようとしている「芝居」が、その号泣で全部なし崩しになっちゃう。
終わったときは、ほんとうに残念だなーって。

でもね、一夜明けて思ったわけです。
それが「人」の感情だなって。
suz氏は俳優としてはダメダメだったけど、やっぱり24時間、緊張の連続で、もうみんなギリギリの精神状態で走り続けた人たちの正直な感情で、それは正しかったわけなんです。
ドラマはsuz氏が台無しにしちゃったけど(しちゃったと思ったのが私だけだったらごめんなさいね)、suz氏が盛大に泣いてくれたことで、編集者とかカメラマンとか技術者とか、もう笑っちゃったんじゃないかな?
がんじがらめで動くことすらままならない社会で、あんなに単純に、わんわん泣いてくれて、嬉しかったんじゃないかな?

なんか、新しいメディア(あるいは方法)でドラマを完成して即、配信するっていう試みは、結局「人のチカラでしか動かせない」アナログさに行き着いて、それでも新しいことに立ち向かっていく気概は、誰にも侵せないもので。

なんだかかっこうのつかない、あいまいなドロー感が人間ぽくっていいな、と思った次第です。

なんだ、主役はtnk氏じゃなくてsuz氏だったのか!笑


PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[11/05 morrow]
[11/04 りんりん。]
[10/02 morrow]
[10/01 morrow]
[09/29 隊長]
[09/28 りんりん。]
[05/01 morrow]
[04/30 りんりん。]
[03/06 morrow]
[03/01 隊長]
プロフィール
HN:
morrow
性別:
女性
趣味:
いまはまだ、名前のつけられない感情に漂っています。
自己紹介:
2008年度大分県認定温泉マイスターです。そして2016年 温泉入浴指導員の資格を取得しました。同年、別府溝部学園短期大学 温泉コンシェルジュコースも修了。若い頃があった証なのですわー。
バーコード
ブログ内検索
お天気情報
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]