考えること。

ニュースのインタビューで。

国際ピアノコンクールで優勝した辻井さんの会見で
女性のインタビュアーが
「もし1日だけ見えるとしたらなにを見たいですか？」ということを聞いていて
その答えが
「両親や友だちの顔。でも心の目で見ているので十分です」と。

インタビューって、難しいんです。
まわりの人が聞いていて、なんで「そんなことを聞くの？」という質問もあるかもしれない。
でもそこから思いがけない答えがかえってくるときがある。
もちろん「こういうふうに答えてほしい」という意図があって質問するときもあります。

でもな。
なんだかぽろりとこぼれてしまったですよ。

障害のことについて話すのは、ほんとうに難しいことだけど
やっぱり、それはタブーなんじゃなくて、なんだか思ったのですよ。
いまのことを聞いてあげて。いまのことを見てあげて。

ふるえる気持ちがあること。
それを素直に気づかせてくださった辻井さんの音色はとても素晴しいと思いました。