見ましたよ、映画「ビッグ」。

ケーブルテレビに入っているものですから、選ばずにポコッと見たりするんです、映画。
で、見たのは88年作、トムハンクス主演の映画「ビッグ」。

こういうストーリーはアメリカの得意分野ですよね。あとやっぱりテイストが懐かしい80年代。
ソバージュって知ってます？ええと約20年前（！）は、こういう髪型があったんですよ。
あと8インチのフロッピーディスクも。
ストーリーは、13歳の男の子が遊園地で見つけた“願いが叶うゲームマシン”にコインを入れたせいでいきなり大人になってしまうというもの。
見どころは、外見は20代の青年なんだけど中身は13歳の男の子、というのを巧みにトムハンクスが演じているところでしょか。それにしても、13歳で「飛行機、ぶーん」というのは幼すぎやしないか？まあね、LOVEを絡めたかったらここが境界線？なのかもしれないけど？？？

トムハンクスの映画で一番最後に見たのはなんだったろう？フォレストガンプ？いや、ターミナルだ！あの映画は長かった。あれほど映画館のシートに自重を感じたことはなかったね。
しかし「ビッグ」からみると、トムハンクスも年をとったね～。こんな話ばっかりだけど
そういえば「スプラッシュ」もトムハンクスではなかったか？いま見れば幼稚な映画かもしれないけど、印象に残る大好きな1本でした。

そのころにね、「陸にあがった人魚の話」という本を読んだんです。たしか夏休み。高校生だったか専門学生だったか。実家の近くに市民図書館があって、たいがい誰もいないの。
古い本の匂いと効きすぎた冷房、ひとりぐらいしか通れない狭い棚の間をぬって、私に「読んで」と呼びかける本をいつも探してました。
で、見つけたのが上記の本。児童向けなんですけど、これがもう、とてもとても素敵で。
十分すぎるほどに大人になってしまった今でも、あの本のなかの情景を思い出すとキラキラとした10代に戻れる、魔法の本だったりするのです。

何歳に、どんな映画に、あるいは本に出会うかって、とても大切なことですよね。
そして不思議なことにその映画は、どれだけ時間がたっても、その頃に過ごした時間を閉じ込めたまま、再び私たちと出会うことを静かに待っている。

懐かしがってばかりもいられないし、立ち止まったところで宿題は誰もやってくれないし、自分の尻は自分で叩いて前に進むしかないのだけど、そういう“キラキラした自分”がまだ“ここ”にいることを教えてあげるのも、たまにはいいんじゃないでしょか、ということで。

長いなー