観てきましたよ、ナラタージュ。

auマンデーなるものがありましてね。
わさだタウンでほぼ同時刻に上映があったので家人は別の映画を、私はナラタージュを観てきました。
しっとりした映画でしたわ。ほぼCMとか番宣であったとおり。
つまりはかすみちゃん主演の映画で、かすみちゃんファンにはたまらんだろうなと、そして今、かすみちゃんになりたい女の子には、かすみちゃんと同化してなりきれる映画だと。
ただただ、しっとり。
20代の女の子にはど直球だったんじゃないでしょうか。
ん？48には？

物語の主軸になるうしろに敷かれていたもうひとつの物語が
とても残酷で哀しく、10代の、鏡のように美しい映画だと思いました。
ほんとうはそっちのほうを描きたかったんじゃないかなとか。
ひとつの描写がつながったとき、はっ！ってフラッシュバックする感情がいくつもあったもの。

だからなのかな。
電車に揺られてぼんやり景色を流し見はしているけど、そこになにかを見落としちゃいけないような、なにか呼び起こすものがあったような…。
そんな余韻に厚みを持たせる効果を、そこに託したんじゃないかと思ってしまう48なのでした。

行定監督って68年生まれで１つ上なんですな。
50代とか、もっと年上の人だと思ってました。

ぜったい、監督は言わない（仕掛け）だと思う。
20代の、かすみちゃん世代の女の子には手を届かせたくないもうひとつの物語。
松潤だとか坂口くんだとか瀬戸くん（わたしゃこの瀬戸くんと千葉くんの区別がつかないのだよ）とかラブストーリーとかで覆って、ぜったい気づかせないもの。

あ、でもきっとどこかでネタばらしをしてるんだろうけど。
こんなふうに、まんまと得意になって喜んでいる私たちを
きっと、「ひっかかった」と満足してるんだろうな。
って、わー、年をとるって、ひねくれてるわねー。

追記：
あんなにかすみちゃんの衣装を綿100％にする必要があったんだろうか？笑
そればっかりが気になったよ。グンゼ的な。