2022年が始まりました。令和4年ですって!!!
きのう掲載したのだけど(見ず知らずの男の子だったので、顔が見えなくてもあんまし載せちゃいけないかなと思ってきのう限りで削除した『ダンボールの机の彼』の話です)、きょうも同じ場所に取材に行ったので、やっぱり気になって寄ってみたのですよ。某デパートの食堂に。
10時すぎだったので開店したばかりらしく、お客さんはゼロ。そんな食堂の壁際にやっぱり彼はいて、よくみると平置きの白い整理ダンスの上に机(ダンボール)が置いてある。それを、積み重ねた雑誌を階段にしてちょいちょいと登って彼の定位置に着くわけだけど、とうぜん整理ダンスなので引き出しもついていて、どうやらそこに彼のオモチャなどが入っているらしい。
何歳ぐらいなんだろう?2歳とか3歳ぐらいなのかな?4歳?
次の取材まで時間があったし、なにより彼を見ていたかったのでウーロン茶をたのんでテーブルに座ることに。
そのあいだも、彼は引き出しを点検したり、机(ダンボール)の具合を確かめたりしている。
静かな子で、べつだんこちらに興味を示すわけでもなく、カウンターにいるおばちゃんに駆け寄ることもない。
整理ダンスや机(ダンボール)をよく見てみると、絵本やらささやかに出したオモチャやらが後ろの壁と食堂の空気に馴染んでいて、きのうきょう、一時的にここで彼が時間をすごしているのではないことがわかる。
つまりなにが言いたいのかというと、「こんなところにひとりでいてかわいそう」なんじゃなくて、なんだかとても懐かしい気持ちになった、ということ。
昔は…、むかしは、こんな風景があったように思う。子どもはいつもひとりで遊んでた。大人は大人で忙しかったし、子どもだって、実はひとりで遊べるのだ。
子どもには子どもの世界があって、大きくなったらもう覚えてないかもしれないけど、生まれて2年か3年かしか生きてないなりに、ちゃんと理解だってしてるのだと思う。
でもやっぱり淋しいかな?退屈してるのかな?小さい頃から分別があるなんて、やっぱりかわいそうなのかな?
時間になって、席を立って、エレベータに乗ったら、小さな彼が椅子の背を盾にしてこちらを見ていたので、ためしに手を振ってみたら、不審そうにぎゅっと口を結んで、困ったような怒ったような顔のまま、扉が閉まりました。
そうだ、路地裏で育つ、たくましい子猫に似ているんだと思いました。
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2008年度大分県認定温泉マイスターです。そして2016年 温泉入浴指導員の資格を取得しました。同年、別府溝部学園短期大学 温泉コンシェルジュコースも修了。若い頃があった証なのですわー。
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